県民の皆様には、日頃より県議会の活動に御理解と御協力をいただき、心より感謝申し上げます。
さて、我が国の経済は、日銀の追加利上げや米国の景気減速懸念などを背景に、株価が歴史的な乱高下を記録するなど混乱も見られましたが、景気は緩やかに回復しており、今後も、雇用・所得環境が改善するもとで、各種施策の効果もあり、回復が続くことが期待されております。
一方、物価高は、依然として多くの分野に影響を及ぼしており、県民生活や中小・小規模事業者等の方々の経営をしっかりと支えていく必要があります。また、地域の活力の低下につながる人口減少や若者の県外流出などの課題についても対策は急務であり、この度の9月定例会におきましても、幅広い議論が行われるとともに、国に対して、実効性のある物価高対策や、人口減少対策等の抜本的強化を求める意見書を可決したところであります。
こうした様々な課題について議論が行われる中、本県では、7月に「総合計画審議会」が立ち上げられ、県の最上位の計画である「ひろしまビジョン」の見直しが行われております。見直しに当たっては、県民の皆様から伺った様々なご意見やご要望を計画に反映させ、県勢の発展につながるより良い計画となるよう、今後も県当局としっかりと議論を重ねてまいりたいと考えております。
広島県議会といたしましては、大きく変化する時代に対応し、県民誰もが豊かさと幸せを実感できる持続可能な広島県が実現できるよう、今後も全力を尽くしてまいります。

